楽壱楽拿

東北の内陸から関東以南にかけて、この頃暑く、我慢ならない環境です。みなさん、熱中症にならないように対策しなければなりません。熱中症の対策をするにも電気がかかり、その電気代はまたまた値上げです。今年の夏は暑いですが、冬も寒いらしいです。エアコンは、外気温との差が大きい冬の方の電気代がかかってしまいます。冬まで電気代がさらにあがるでしょう。文明の最も重要な電気がコストという面で私たちを圧迫しています。それだけではなく、福島原発で汚染水が毎日300トン発生し、その中の200トンが海に流れています。2年半の間ずっと流れていたと認識しているんでしょうか、政府や東電は？　地下水の汚染は事故の当初から指摘されて、なにより原発建設に念入りな調査をしており当然わかっていたことです。やっと、ここで安倍首相は、汚染水対策をすると表明しました。まずは国が東電の代わりにお金を出すといいました。こういう無責任なやり方は、３．１１のあの管の行動とかぶります。事故当初、東電まかせにしていた時の対応です。その後、管は現地に乗り込んで東電を促しました。それ以降の対応は、安倍首相はまずは国がお金出すと行動に差はあります。また面白い比較に、汚染水問題の発表が参議院選挙の直後（参議院選挙前だと争点になる）といい、安倍首相が参議院選挙で全く原発問題に触れなかったのに対し、管は、選挙の争点に自ら脱原発をかかげると言う姿勢なのは、同じ福島原発事故の対策を放置してきた両者でも、選挙に対する性格の違いが表れています。

　前置きが長くなりましたが、これが今の状況です。政府や東電の姿勢は、全く変わってないです。さらに、より希望をもてない事実は、安倍首相が2期目だということです。少なくとも、一回は挫折して反省し、それを克服し、人物が大きくなった後の姿がこれです。１期目に吉井英勝前衆院議員が地震による外部電源の喪失や、津波による冷却系の不能の質問について、安倍内閣の答弁書は、「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、審査指針に基づき審査、確認しているものであり、ご指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期している」とこの後の質問を含めて、自信たっぷりの安全を謳っていました。これを知ってか知らずか、2期目の安倍内閣になる前に原子力政策の反省を言っていました、漠然的に。重要な2期目ですが、このままだとずっと無能のままなようです。靖国でも「首相の任期中に参拝できなかったことは痛恨の極みだ」と反省したはずが、2期目になっても、参拝の有無は一切言わず15日はスルーです。明らかに、二重性をもっています。もちろん政権公約を守るのも、政治家としていった言葉を守るのも、同じでするべきなのです。何のための2期目で、なんで二重性に陥ったのか分かりませんが、日本の国家・国民・歴史に二重性があることも事実です。しかし、責任には二重性はないと思います。

楽壱楽拿
発行：KHJ東東京「楽の会」
編集：三宅正之・青年編集者 TEL:03-3918-0655
住所：〒170-0002 東京都豊島区巣鴨3-16-12 第二塚本ビル2階202号室
NPO法人「楽の会リーラ」：HP: http://rakukai.com/rakuichi E-Mail：info@rakukai.com